AGA治療に効果的な薬として、育毛再生外来などでも取り扱われることが増えてきたアボルブ。
ですが、実はまだ日本国内では男性型脱毛症治療薬としては正式に認可されていないのです。ただ、アボルブを開発するための目的であった前立腺肥大治療薬では認可されています。
ちなみに、お隣の国の韓国では男性型脱毛症治療薬として認められています。
そういったことからも、アボルブを男性型脱毛症治療薬として使うとなると適用外使用となります。処方する医師の技量はもちろん、効果や副作用に関する了解があって初めて使うことができるのです。
ですから、もしなんらかの不具合…つまりは薬害が発生してしまったとしても、医薬品副作用被害救済制度が受けられない事もあるということは覚悟しておかなくてはいけません。
アボルブは、1日1回、0.5mlを服用します。
服用に関しては医師の指示に従っておこないます。
服用した時間による血中濃度の差異や食事による吸収の差異は認められていませんから、自分なりに飲む時間を決めて定期的に服用するようにしてかまいません。
そして気になる副作用についてですが、国内の臨床試験からは、勃起不全、リビドー減退、乳房障害、肝機能異常、射精障害、浮動性めまい…などが報告されています。
その考えられる原因としては、テストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を抑制する力が強力であるから…ということらしいのです。
精子数が減少する可能性からも妊娠しづらくなるといったことも有り得るため、子供を希望する人にはあまりおすすめできないといえます。
アボルブは妊娠中の女性による使用はリスクが高いのでおすすめできません。
また、服用中や服用をやめて最低でも半年間は、献血をおこなってはいけないとされています。
そして、アボルブの取り扱いにも注意しなければいけません。
もしもカプセルが割れてしまったりなどしたら、中から出てきた内容物には絶対に素手で触らないようにしてください。
触ることで皮膚から吸収され、なんらかの悪影響を与える危険性もあるのです。
特に小さい子供の男の子が内容物に触れたり服用した場合、生殖器の発育に影響を与えることもあるのですから要注意。
お子さんがいる家庭では、子供の手の届かない場所に薬を置くようにしましょう。
他にも、前立腺癌の検診を受ける際にも注意が必要です。
担当の医師にアボルブを服用していることを必ず申告しておきましょう。
そうでないと、検査値が過小評価される可能性があるので、これは見過ごすと大変な事態になります。
▲ トップへ戻る